犯罪捜査系のドラマや映画は沢山観ました、中でもツインピークス、羊たちの沈黙シリーズ、TRICKが私のなかでおすすめなのですが、トゥルー・ディテクティブ シーズン1がかなり良かったのでログを残します。
2014年にアメリカで放送され大人気なりました、脚本がサイコで最高だったのと、主演のマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンの演技がたまらんかった…すげぇ
「トゥルー・ディテクティブ シーズン1」あらすじ
1995年のルイジアナ州で若い女性の遺体が猟奇的な形で発見されます。捜査を担当したのは、性格も捜査スタイルも対照的な二人の刑事、ラスト・コール(マシュー・マコノヒー)とマーティン・ハート(ウディ・ハレルソン)、事件の真相を追い求める中で、過去と現在を交錯させながら、それぞれの人生の歪みや傷を浮き彫りにしていきます。
事件は一筋縄ではいかず、長い年月を経て意外な形で二人を苦しめます。
特にラスト・コールの異様な雰囲気は、マシュー・マコノヒーの演技力がなければ絶対に成立しなかったと思うほど存在感がかなり際立ってます。
最初から仕掛けてくる脚本
2012年刑事をやめていたラスト・コールとマーティン・ハートは別々に警察署で二人が昔担当した1995年の未解決事件について尋問されるシーンから始まります。
マーティン・ハートはまじめに元刑事として、尋問に答えてますが、現役刑事だった頃とは違いヒッピーのような恰好をしてるラスト・コールがいかにもやばいやつとして登場し、尋問してる二人の刑事のある種手のひらで転がしてる雰囲気がします
ここですでに、観てる人の頭は「????なんだ…こいつがその事件の犯人じゃね」と思わせる感じはいかにもですが、とにかくマシュー・マコノヒーの演技力の高さは圧巻です。多分なにが起きてもビビらない、この場を完全に掌握してる感がすごく漂ってます。
二人の過去の犯罪を尋問中に問われるシーンがありますが、別々で尋問されてるのに二人とも大事なところだけはお互いを売らないシーンが印象的でした、何年経っても相棒のなのは変わらないのですね
皆自分のために動いてる、だれも正義ではないが、刑事ではある
ラスト・コールについて
ラスト・コールはかなりツライ人生を生きた設定です。過去に幼い娘を亡くし、共感覚(様々な物事が色、味、匂いなどで感じる特殊な感覚の持ち主)のせいで不眠症や精神異常を起こしてきた過去があります。
共感覚とは、感覚刺激が別の種類の感覚を引き起こす現象のこと
音を聞くと色が見える
数字に特定の色や形を感じる
匂いに色や音を感じる など普通なら別々に感じるべき感覚が「つながって」感じられてしまう特殊な知覚現象です
皮肉にもこの共感覚のおかげで不眠症による長時間捜査や「普通ではない感覚のつながりからくる、異常なまでの観察力」で、現役時代には天才刑事として数々の事件を解決してきた過去があります。それと同時に、現実との境界があいまいになり、精神的な不安定さを抱えているかなり異質な人です。
マーティン「ラストコールは、青い空にまでいちゃもんを付けるような男だ」
マーティン・ハートについて
マーティンは、ラストに比べると「ごく普通の、典型的なアメリカの男」に見えます。家庭を持ち、頼りになる父親、地元社会に適応している、外面的には、礼儀正しく、常識的で優等生に見えますが、言葉と行動がかなり矛盾してる人です。
女癖が悪い、短気、責任逃れ、家族を守りたいはずが自ら家族を壊す人です…つまり、普通の人です。
マーティンは表向きの「善人」と、内面の「自己中心的な弱さ」を持つ、リアルな人間…
ラストは孤高のある意味異常者で半ば社会をあきらめてる男
マーティンは社会に順応しようとする普通の男
こんな不安定な頼りない二人だから、皆が共感したのでしょう、確かにこの二人だからあの最期は素晴らしく思えました。
悪にも正義にも見える
印象的だったのは、ラストがタレコミ屋に「刑事は何をしてもいいんだ」と言ってたのはこの作品の象徴の一つだと思います。
毎日長時間捜査に終われ、事件を解決してもだれも褒めてくれるわけでもなく、危険な犯罪者を日々捕まえても次々起こる事件に、虚しさや無力感があるのでしょう、精神はすり減り、ここまで人生を犠牲にして来たんだから、何をしても許されていいはずだと感じてた発言だったのかもしれません。
さらに、無計画に出産をくり返し産んだ子供を●●する無責任な女の犯罪者には、「刑務所に送ってやる、スキがあったら自●しろ」と言ってはいけない言葉で汚いセリフですが正義なのでしょう。
本物はいつも荒い
いい人は大体優しい人を指すことが多いが、叱ってくれる人をいい人と言う人は少ないと思います。多分、ラストもマーティンも後者になるはず。
自分たちの人生が上手くいってないのに、銃を持ち、危険な犯人を捕まえ、凄惨は事件現場を何度も見てると想像すると、彼らの発言に納得できます。二人の他にも同僚刑事が出てきますが、皆何かをあきらめ自らも手を染めてる警察内部の腐敗に罪悪感を感じてるが、このループから脱するほどの正義感もなく、どこか寂しさと虚しさを感じてるように見えるは勘違いではないと思います。そのように演技指導があったのだと思います。
いい人はいない、皆役割の中で精一杯生きてるだけ
しかし、ラストもマーティンが他の刑事と違ったのは、刑事としてのプライドでした。
1995年の事件
尋問が終わって過去の事件を洗い出し、やり残した事件を捜査を再開しますが、かなり大変な目にあいます。ラストとマーティンも、完璧なヒーローではないどころかかなり不完全な人間です。
ネタバレしないで書くのは気を使う、昔のツインピークス、Xファイルを思い出しながら見ました、現在トゥルー・ディテクティブ シーズン4まで出てみたいですが、シーズン2以降を見てないので、今度観ようかな?