マーティン・スコセッシ監督による2013年の作品で、実在の元証券ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描いた作品です。主演のレオナルド・ディカプリオの熱演も話題となり、世界中で大ヒットしました。
簡単に言えば、フィクション風にしてますが、本物の詐欺師の話です。
タイトル: ウルフ・オブ・ウォールストリート (The Wolf of Wall Street)
監督: マーティン・スコセッシ
主演: レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー
公開年: 2013年
ウルフ・オブ・ウォールストリートあらすじ
ジョーダン・ベルフォート(ディカプリオ)は、ウォール街の証券会社に入社するも、ブラックマンデー(1987年)によって職を失います。しかし、彼はペニー株(低価格の投資商品)に目を付け、巧みな話術で投資家を誘い込む「ストラットン・オークモント社」を設立。瞬く間に巨万の富を築き、贅沢な生活を送り始めます。
しかし、そのビジネスはほとんど詐欺で行われており、次第にFBIの捜査の目が光るようになります。派手な生活を送りながらも次第に崩壊し最悪の結果を迎えます。
映画が描く90年代のウォール街カルチャー
映画は90年代のウォール街でスーツに身を包み、高級車を乗り回し、豪華なパーティーで浪費する若手ブローカーたちの姿は、バブル期の日本の金融業界とも重なる部分があります。
この時代、ウォール街ではゴードン・ゲッコーの「欲望は善だ」という言葉が象徴するように、拝金主義が蔓延していました。この価値観は21世紀に入ってもあまり変化がないと思います。
人間の脳は手に入れた物を失うことがとても怖いと感じるように出来てます。一度手に入れた財産は二度と手放さない人が多い、世界的不況にもなるはずです。
拝金主義は人間の本能とも言えます。
実話ベースのストーリー 「お金=成功」という価値観と誘惑
ジョーダンは金融詐欺の手法で短期間で莫大な富を手に入れましたが、代償として家族関係の崩壊、薬物依存、そして最終的には●●という結末を迎えます。
主人公のジョーダン・ベルフォートの自伝をベースにしているため、「こんな非常識なことが本当にあったのか」と驚かされる場面が多数ありますが、よく考えればジョーダンほどではないが似たような人は沢山みてきました。
私が昔いた金融業界はかなり悲惨な状態だと思います。成功のためなら多少の悪事を働く人がとても多い業界だと思います。
最近は金融業界の不祥事が後を絶ちません。
ビジネスにおいて、法律の抜け穴を見つけることと、倫理に反することは別問題かもしれません、映画では「金があれば何でもできる」といった価値観が強調されますが、最終的にジョーダンは家族や信頼を失います。
セールストーク
ジョーダンの最大にして唯一の武器は、優れた話術です。映画最後に実際ジョーダン・ベルフォートがトークしてますが、一瞬でセールス能力がとても高いとわかります。同時に詐欺師だなと確信もしますが、騙される人は多いでしょう。
真似してはいけませんが、騙さないセールストークはビジネスにおいて大きな武器になるのは事実です。
ジョーダンの唯一まともだなと思えるシーンは、無能のスタッフを金持ちにさせてやると覚悟を決めたところだと思います。
自分ではなくなんの経験もないスタッフの成功を優先したから不正ではありますが、スタッフからの信頼ができたのでしょう。
現代の金融業界への影響と変化
ウルフ・オブ・ウォールストリートが描いた90年代から、金融業界は一応の変化をしました。2008年の世界金融危機を経て、規制は厳しくなり、コンプライアンスの重要性が高まっています。
しかし、新たなテクノロジーの台頭により、仮想通貨やフィンテックといった新しい金融サービスが生まれ、それに伴う新たな詐欺の手口も登場しています。映画が描いた「強引な営業手法」や「誇大広告」は、形を変えながらも現代にも存在してます。
投資詐欺の手口と見破り方
映画の中でジョーダンが行っていた「ポンプ・アンド・ダンプ」や「パンプ・アンド・ダンプ」と呼ばれる手法は、実際の投資詐欺でよく使われる手口です。
これは低価格の株を大量に買い占め、誇大広告で株価を吊り上げ、高値になったところで売り抜ける方法です。
詐欺に遭わないためには、以下のポイントを意識することが大切です
「すぐに儲かる」という話は疑う
異常に高い利回りを約束する投資話には要注意
情報源を確認する – 信頼できる経済メディアや公式発表を参照する
感情に流されない – 焦りや恐怖を煽るセールストークに冷静に対応する
分散投資を心がける – 一つの商品に全資産を投じない
PS: 上映時間(約3時間)でも飽きさせない魅力があり参考になりました、日本でも似たような人昔いましたね、今でもいるか…