いつもホームランを打つクリストファー・ノーラン監督ですが、文章にしずらい映画テネットです。
公開日: 2020年9月18日 (日本)
監督: クリストファー・ノーラン
映画脚本: クリストファー・ノーラン
出演: ジョン・デヴィッド・ワシントン、 ロバート・パティンソン、キャサリン“キャット”・バートン
TENET テネットのあらすじ
主人公(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、ある事件後に「TENET(テネット)」という言葉と出会います。それは未来と現在を繋ぐ暗号であり、彼は世界規模の陰謀に巻き込まれ、ニール(ロバート・パティンソン)と共に、時間を逆行する「インバージョン」という技術の秘密に迫ります。
その背後には、未来から現在を破壊しようとする謎の人物サートル(ケネス・ブラナー)と、彼の妻キャサリン(エリザベス・デビッキ)の複雑に絡んできます。
物語は「時間」をテーマにしたスパイアクションで、主人公は「時間の逆行」という概念を駆使し、世界を救うミッションに挑みます。しかしストーリーは一筋縄ではかにないので、「いや、わからん」の連続でしたが、面白いという感覚だけはしっかり感じました、不思議な体験…
時間の逆行というありえん斬新な概念を軸に、世界の崩壊を阻止するために奔走する主人公の物語を描いています。公開当時「難解」と評されコロナ禍の影響を受けたものの、その後の評価は高く、第93回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞しました。
「インバージョン」概念
「インバージョン(逆行)」は、タイムトラベルとは違うと思います。物体やヒトのエントロピー(この場合無秩序?)を反転させることで、時間の中で逆向きに進むという概念です。ノーラン監督独自の解釈らしく、「時間の流れに逆らう」を映像化しました。
「時間の逆行」は、単に巻き戻しではなく、自分自身が逆行している時間の流れの中で行動することを意味してるようです。
インバージョンの物理的法則
- 呼吸の問題: インバージョン状態の人間は通常の空気を呼吸できないため、酸素マスクが必要になる
- 熱の流れの逆転: 映画中で示されるように、インバージョン状態では熱が冷たく感じられ、凍傷ではなく「火傷」になる
- 物理的接触の複雑さ: インバージョン状態の物体と通常の物体が相互作用する際の物理法則は独特です
映画の中で「自分が吸い込んだ空気が、逆行していると吐き出される」など、物理法則まで緻密に設定されています。
これらを映像化するには、逆再生するだけではなく、通常の時間の流れと逆行する時間が同時に存在するシーンは難解ですが、圧倒されます。
高速道路のカーチェイスは、通常に進む車と逆行する車が同じ空間に存在し、回転ドアは時間の境界線を表す象徴的で、最期は時間が逆行する「レッドチーム」と通常に進む「ブルーチーム」が同時に戦闘を繰り広げる作戦が「前から」と「後ろから」同時に進行するという複雑な構造。
ややこしい…
逆行者と、通常の非逆行者が同じ空間にいるとします。逆行者から見れば普通に前に進んでいるのに、非逆行者からは後ろ向きに歩いているように見えます。さらに、逆行者がコップを落とすと、非逆行者には「床から浮き上がって手に戻るコップ」として見えるのです。
ガラスが割れる瞬間でも、逆行者にとっては「ガラスが元に戻る瞬間」になる、どちらが「正しい」時間の流れなのかは単なる視点の話
クリストファー・ノーランのこだわり
「CGに頼りすぎない」ことで有名です。TENETでも実際に飛行機を建物に突っ込ませるシーンを、CGではなく本物の飛行機を使ってるみたいです。
パンデミック真っ只中に公開されました。当初は2020年7月の公開予定でしたが、数回の延期を経て9月に公開。ワーナー・ブラザースとノーラン監督は「映画館の救世主」として本作を位置づけ、ストリーミング配信ではなく劇場公開しました、根性、ド根性
デンゼル・ワシントンの息子が主役
主演のジョン・デヴィッド・ワシントンは、実はデンゼル・ワシントンの息子であり、元NFLプレイヤーでした。ノーラン監督は、台本を読ませることなく主役に抜擢したといわれています。
また、サートル役のケネス・ブラナーは、撮影前に台本を読んだ際「理解できたのは約40%だけだった」と言ってる通り、難解すぎてわからん話ですが、でもおもろいということです。
PS: 映画タイトルの意味
「TENET」というタイトルは、ラテン語の「tenet」(信条、原則を意味する)に由来していますが、同時に回文(前からも後ろからも同じに読める言葉)でもあり、「時間の可逆性」を象徴してるようです。
一筋縄ではいかんね